皮を革に
一つのきっかけに
昨日ふと、「そういやなんでその話になったんだっけ?」と思い出そうとしても全然答えがわからなかったんだけど、西川農場の西川さんと羊の皮を、今革に鞣しています。
西川さんのところで育てられた羊たちは「アスパラ羊」という名で首都圏に流通していて、通常の羊の肉よりも旨味成分であるアミノ酸の数値が大きく違う羊たちなのだそうです。
で、僕も間接的ではあるけれど、革の仕事をしている以上、畜産との繋がりもあるわけで、人間が命をいただくわけなので、それを無駄にしちゃいけないよなという想いはやはり共通のものがあり、「それなら、羊の皮を鞣して、なるべく無駄なく使ってあげられるのが供養っすよね」っていうような感じの話になり、本格的に皮の鞣しをはじめています。
美唄という街の小ささ
美唄という人口2万人強の地方都市の場合、誰かと繋がりと思ったら割とすぐにポンと繋がれるというのがすごく魅力で、その西川さんも僕も別のルートで知り合った山本さんっていうハンターの方がいまして、彼がもうすでに自分が駆除したエゾシカを鞣しているという話を聞かせてもらって、昨日お店に来てくれて具体的な鞣し方の方法を教えてもらいました。
結果、なんだかものすごく難しく考えていたんだけど、実際のところはかなり手順としては少ないのと、必要な設備もあってないようなものなので、これ、いけますよねって話になり、恐らくもう西川さんはタンニンに浸けて鞣し始めています。
完成は来月頭くらいかね
果たしてそれがきちんと成功するかどうかはまだ未知数なんだけど、ひとまず完成するっぽいのは11月初旬となります。
僕はその革を西川さんに譲ってもらって、それを使って作品を作ってみようと思っていまして、それがね、こううまい具合に販売出来るレベルになっていたら、これはこれでまた面白いことが出来るよなと思うっていうことと、多少でも西川さんの農場と美唄の知名度アップに繋がったら良いなぁと、そんな風に思っています。
本日は定休日。
読みたかった本をベッドでゴロゴロしながら読んでいます。
なんだかとても休日らしい休日の過ごし方。